大森ヒデノリ 待望のファースト・アルバム 絶賛発売中!


白夜弦想 〜 Polskor från Fjärran Östern
A Midsummer Night's Fantasy
- Polska from the Far East

大森ヒデノリ
 Hidenori Omori : Fiddle, Fiedel

 
SEVENTH HEAVEN
SHCD 0001
税込価格 2,800円

(税抜価格 2,666円)
2007年8月10日発売

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 「白夜弦想」品番:SHCD0001

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  • 邦人初の本格スウィディッシュ・フィドル奏者による待望のデビュー・アルバム。
    北欧の大自然を想起させる、心温まる演奏が総てを包み込む・・・
  • 3曲のオリジナル曲を含む、珠玉の全12曲を収録。北欧トラッドを古楽、クラシック、ロックンロール、ギニアのポリリズムなど多彩なアレンジで演奏。
  • スウェーデン・フォークの一流プレーヤーを含む、9名の豪華なミュージシャンがゲスト参加
  • 初回プレス限定。ディジ・トレイ&フルカラー24ページのブックレット付属!
  • アニメーション作家 米正万也さんが北欧の風物をイメージして書き下ろした、素敵なイラストがジャケットとブックを彩る。

    米正万也
    Maya Yonesho : Illustrations for this album

収録曲(全12曲)

参加ミュージシャン

1. コンティニュエーション/大森ヒデノリ
  Continuation / Hidenori Omori

2. 船のショティッシュ/T.ヘルデリン
  Skepparschottis av Thore Härdelin d.y. - Norsk reiländer

3. ハヴェロの結婚行進曲/スウェーデン伝承曲
  Brudmarsch efter Andreas Lång från Haverö

4. 順風満帆/大森ヒデノリ
  The Fair Wind / Hidenori Omori

5. エンヴィケンのポルスカ/スウェーデン伝承曲
  Polska från Enviken

6. 睡蓮/イェルムン・ハオゲン
  Tjønneblomen / Gjermund Haugen

7. エルヴダーレンのポルスカ/スウェーデン伝承曲
  Barbro Pers polska
  - Farmors brudpolska efter Gyris Anders från Älvdalen

8. 夏のワルツ/アレ・メッレル
  Sommarvals / Ale Möller

9. 三つのルネサンス舞曲
       /G.マイネリオ、H.ノイジドラー
  Ungaresca - Saltarello - Der Juden Tanz
   / Giorgio Mainerio, Hans Neusiedler

10. 永久(とわ)の楽園/大森ヒデノリ
   Paradise of Eternity / Hidenori Omori

11. トクラックスによるポルスカ/フィンランド伝承曲
   Polska efter Johan Erik Taklax

12. スヴェンソン家のお嬢さん〜渓谷の我が家
   
/P.スヴェンソン
   Flickorna Svensson - Hem till dalen / Pelle Svensson

Total Time 46:41

ヨーラン・モンソン
Göran Månsson
Offerdalspipa,
Härjedalspipa,
Recorders
谷川賢作
Kensaku Tanikawa
Piano
井口達也
Tatsuya Iguchi
Percussion
岡崎泰正
Yasumasa Okazaki
Guitars
ヨハン・ヘディン
Johan Hedin
Nyckelharpa
坂本利文
Toshifumi Sakamoto
Viola da Gamba
高本一郎
Ichiro Takamoto
Lute
かとうかなこ
Kanako Kato
Chromatic Button Accordion
田中良太
Ryota Tanaka
Percussion
サンプル音源 (収録曲が全曲ダイジェスト・ヴァージョンで試聴出来ます)
ライナー・ノーツ


フォーク・ミュージックは地球上の総ての人々のもので、誰もが自由に演奏できるべきだというのが私の持論です。ですから他国の人々がスウェーデンの伝承音楽に興味を持ってくれるのは、とても嬉しいことです。またそれが異なったルーツの音楽と融合していくのは、私にとってこの上ない喜びです。大森ヒデノリの最近の活動はその見事な例と言えるでしょう。彼はスウェーデン・フォーク最高の演奏家を含んだ、大勢の優れたミュージシャンを呼び集めるということを成し遂げているのですから。

この新譜を聴いて感銘したのは大森の自作曲、トラッドの編曲ともに非常に優れている点です。さらに驚くべきことに、大森はスウェーデン伝統音楽の確固たる演奏技術を持ち合わせており、彼は申し分なくその魅力を伝えています。
個人的に私は大半の収録曲が好きですが、以下は各曲への私の独断的なコメントです。

  1. 独自の味付けによる優れた編曲。(コンティニュエーション)
  2. 伝統的なスタイルで巧みに演奏されている。編曲がご機嫌でユーモアのセンスにとんでいる点で、本来のトラッドとは一風違ったものになっている。(船のショティッシュ)
  3. 美しい結婚行進曲 - 美しい演奏。(ハヴェロの結婚行進曲)
  4. 自由なアレンジによる、現代的なフォークの作風を持った一曲。フィドル、ニッケルハルパとヴィオラ・ダ・ガンバによる絶妙なアンサンブル。 (順風満帆)
  5. この曲の本当のクライマックスは自由な即興の部分にある。ポルスカと相まみえがたいピアノだが、非常に巧くアレンジされている。(エンヴィケンのポルスカ)
  6. 美しきメランコリー、悲哀すら感じる曲の解釈。この曲に内在する悲しきラヴ・ストーリーをとくと感じることが出来る。 (睡蓮)
  7. フィドルと熟練したパーカッショニストのアンサンブルによる極めて優れた演奏。(エルヴダーレンのポルスカ)
  8. 繊細かつ変化にとんだ大森のフィドルは実に楽しめる。(夏のワルツ)
  9. ルネサンス時代の楽曲へのアプローチの仕方はリズミカルで面白い。(三つのルネサンス舞曲)
  10. 感動的な作曲とアレンジ。(永久の楽園)
  11. 素晴らしいフルートと独自で繊細なピアノ。絶えず力強い大森の演奏!(トクラックスによるポルスカ)
  12. 素敵な終曲。ヨハン・へディンはこの清らかな曲を共演するには最適役。(スヴェンソン家のお嬢さん〜渓谷の我が家)

そして最後に - 私は 大森ヒデノリのことを生涯忘れません。そしてこのCDが世に出る時には、より多くの人々の記憶にも彼の名が永遠に刻まれることを確信しています。

2007年4月25日

ビョルン・ストービ
Börn Ståbi(フィドル奏者)


男性フィドラーの演奏を例える表現としては失礼にあたってしまうかもしれないけれど、大森ヒデノリの演奏はとても清楚である。他の楽器と調和し、乱れることなく、整然と、そしてキリッと立っている。北欧の音楽に憧れ、関西を拠点に、ここ数年に渡り一本気にそれを突き詰めてきたプレイヤー。そのプレイも、まるで北欧の家具のように、とてもシックでシンプルだ。
しかし、本来の北欧の伝統音楽、いわゆる北欧トラッドというものは、その表面的な聴き味の美しさや楽しさとまるで反するかのように、構造的には複雑であったり、また土着的な面も持っている。単に聴いて楽しむならともかく、ユーラシア大陸の真反対の国にいながらその音楽に取り組むというのは、演奏技術があれば済む問題でもなければ、アカデミックに理論を追求すれば済む話でもない。特に日本の場合、ヴァイオリンを手にする人のほぼ全員が英才的にクラシックの演奏法を叩き込まれるわけで、トラッドを演奏するには、楽器の構え方や弓の持ち方という表向きなことだけでなく、音楽への向き合いかたそのものを変える必要すらある。そして、北欧の血が流れていない以上、演奏家として一番必要なのは、漠然とした言い方をすれば、フィーリングである。
エンヤの登場以降日本でも本格的に広がりを見せ始めたワールド・ミュージックの人気の中にあって、北欧トラッドは、認知度を得るまでに少し時間がかかった。とりわけファンの多かったケルト(アイルランド)音楽と地域的に一まとめに捉えられてしまうことがあったのは、不幸だったかもしれない。実際、ケルトと北欧は8-10世紀のヴァイキングの航海によって文化が互いに持ち込まれ、音楽的にも影響を受け合ってはいるものの、フィンランドのトラッド・ポップ・グループ、ヴァルティナが日本に紹介され、強烈なタテノリのビートで独自の伝統をアピールするまでは、日本に紹介される北欧トラッドはほとんどなかった。ヴァルティナが風穴を開けたわけではないかもしれないけれど、ようやくここ数年、多くの北欧トラッド系アーティストが来日するようになり、以前に比べ認知度も上がってきたように感じる。
そんな状況の中で北欧トラッドを突き詰めてきた大森ヒデノリの、これが初めてのアルバムとなる。プロフィールによれば北欧トラッドに出会ってまだ数年らしいが、フレージングやアタック感、装飾音など、トラッドならではの奏法や"手クセ"も自然に身につけていて、研究熱心な彼のパーソナリティーが随所にあらわれている。長年研鑽を積んできたトラッド・プレイヤーたちと肩を並べても、決して遜色はないだろう。
彼のプレイを支えるのは、ソロ・アーティストとして今や全国区の人気を得ているクロマチック・アコーディオン奏者かとうかなこをはじめとする関西のプレイヤー仲間たちや、在京の作曲家/ピアニストで父・俊太郎氏との活動でも知られる谷川賢作ら。また、各種リコーダーの名手ヨーラン・モンソンや、北欧を代表する民族弦楽器であるニッケルハルパを演奏するヨハン・ヘディンといった現地の一流プレイヤーも招き、彼の北欧トラッドへの想いを凝縮した、中身の濃い仕上がりになった。ただ、曲によっては古楽やケルトの色彩も感じられるので、北欧にこだわらず、これまでの彼の演奏活動の歴史全体をひとまず総括した内容、といってもいいのかもしれない。
収録12曲のうち、「コンティニュエーション」「順風満帆」「永久の楽園」の3曲は、彼のオリジナル楽曲。どれも美しく、また音楽的バックボーンを色濃く映した作品である。さきに一番必要だと書いたフィーリングという点は、このアルバムを聴いていただければ、言わずもがな。日本人フィドラーとして今後最も期待すべきところは、やはりこのオリジナルの世界だろう。海外の楽器、海外の音楽を奏でる日本人として、その異なるふたつのベクトルを消化し、どうアイデンティティーを発散してゆくか。
完成されたひとつの作品としてだけでなく、そうした今後の展開への期待も大きく感じさせてくれるアルバムである。

2007年5月10日

高橋晃浩
Akihiro Takahashi
(音楽ライター)


Produced by Hidenori Omori (Take7)
All tracks are arranged by Hidenori Omori.
Track 1-3, 5-11 were recorded by Takuya Miwa at NMG Studio in Nara, Japan.
Track 4, 12 were recorded by Satoru Fujii at KOKO Plaza Studio in Osaka, Japan.
All tracks are mixed and mastered by Takuya Miwa at NMG Studio in Nara, Japan.
illustration : Maya Yonesho
Art direction and design : Masayuki Okuda
Translation from Japanese to English : Daisuke Kashio

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